みなさん、こんにちは。 とある駐在員です。
吃音がある人にとって、電話は苦手な場面の代表ではないでしょうか。相手の顔が見えず、沈黙がそのまま伝わってしまうからです。
今回は、アメリカで暮らす私が英語の電話とどう付き合っているかを書いてみます。
結論から言うと、英語の電話では、ほとんどどもりません。緊張もほぼしません。
最初にお断りしておきます。医学的な根拠はまったくありません。あくまで個人の体験と考察です。
電話で困り始めたのは赴任の直前でした
実は、日本にいた頃は電話で吃音に困った記憶があまりありません。
困り始めたのは、アメリカ赴任の直前くらいからです。
原因は苗字でした。電話では、まず「〇〇です」と苗字を名乗りますよね。私は、この苗字の最初の音で難発になるようになりました。
言葉が出ないまま、相手を待たせてしまう。あの数秒の沈黙は、本当に長く感じます。
英語では名前から名乗るのでどもらない
ところが、アメリカに来てから名乗るときに困ったことはほとんどありません。
理由はシンプルです。英語では、ファーストネーム、ラストネームの順に名乗るからです。
最初に言うのが苗字ではなくなる。たったそれだけで、どもらずに名乗れています。
吃音のある方は、特定の音や言葉が苦手ということが多いと思います。言う順番が変わるだけで、こんなに違うのかと驚きました。
吃音より英語の聞き取りの方が不安
私がよく電話する相手は、主にこの3つです。
- 病院
- 車のディーラー
- 保険会社
どれも、予約や手続きなど大事な用件ばかりです。
正直に言うと、電話で一番不安なのは吃音ではありません。英語の聞き取りです。
相手は早口ですし、専門用語も出てきます。電話は音質も良くありません。聞き逃さないように必死なので、吃音を気にしている暇がないのです(笑)
つまり、意識が「うまく話すこと」から「ちゃんと聞き取ること」に移っている、ということです。これが、どもらない理由の一つなのかもしれません。
アメリカの職場では、そもそも電話がほぼない
もう一つ、ストレスが少ない理由があります。アメリカの職場では、電話をする機会がほとんどないのです。
連絡は基本的に、メールかテキスト、チャットです。
驚いたのは、病欠の連絡ですらテキストで済むことです。日本だと、体調が悪い朝に職場へ電話するイメージがありますよね。
吃音がある身としては、これは本当にありがたいです。電話をかけるかどうかで悩む場面が、そもそもありません。
つまり、アメリカでは仕事で電話をするストレスがめっちゃ少ない、ということです。
「英語は下手で当たり前」という気楽さ
もう一つ理由があると思っています。
それは、「英語はネイティブではないので、うまく話せなくて当たり前」という認識です。
日本語だと、「普通に話せて当然」というハードルが自分の中にあります。そのため、少し詰まっただけでも気になってしまいます。
一方で、英語ではそもそもハードルが低いです。発音が多少おかしくても、言葉が少し詰まっても、「まあ外国人だしね」と自分で受け流せます。
実際、たまに最初の言葉がつっかえることはあります。しかし、ほとんど気になりません。
まとめ
- 日本では、赴任直前ごろから苗字を名乗るときに難発で困るようになった
- 英語ではファーストネームから名乗るので、どもらずに名乗れる
- 英語の電話では聞き取りに必死で、吃音を気にする暇がない
- アメリカの職場は連絡がメール・テキスト・チャット中心で、病欠もテキストで済む
- 「英語は下手で当たり前」という認識が、プレッシャーを減らしている(個人の考察です)
同じように電話が苦手な吃音の方や、これから海外で暮らす方の参考になれば幸いです。
あわせて、前回の記事「吃音考察。母国語より「英語(外国語)」の方がどもらない?」もぜひ読んでみてください。
次回は、ドライブスルーやカフェでの注文の話を書く予定です。

コメント