吃音で名前が言えない。苗字で詰まる私の自己紹介の乗り切り方

ホテルの受付で予約確認メールを見せる男性のイラスト 吃音と英語・海外生活

みなさん、こんにちは。 とある駐在員です。

吃音がある人にとって、自分の名前は一番言いにくい言葉かもしれません。言い換えができないからです。

私も、苗字を言うときに難発になります。最初の音が出てこず、言葉が止まってしまうのです。

今回は、名前が言えない場面と、私なりの乗り切り方を書いてみます。アメリカに来て気持ちがかなり楽になった話もあります。

最初にお断りしておきます。医学的な根拠はまったくありません。あくまで個人の体験と考察です。

苗字で詰まるのはこんな場面

私が苗字で詰まりやすいのは、主にこの2つの場面です。

  • ホテルやお店で「予約した〇〇です」と伝えるとき
  • 新しく出会う日本人に自己紹介するとき

どちらも、最初に苗字を言わなければいけない場面です。

予約の確認では、名前を言わないと話が始まりません。自己紹介も、名前を言うこと自体が目的です。

「なるべく早く言わなきゃ」と思うほど、言葉が出てこなくなります。

名前は言い換えができない

吃音のある方の多くは、苦手な言葉を別の言葉に言い換えて乗り切っていると思います。私もよく使います。

ただ、苗字だけはそうはいきません。自分の名前に代わりの言葉はないからです。誤魔化しようがありません。

言い換えについては、こちらの記事でも書いています。

吃音における言い換えは私の「救世主」。それでも今、吃音の私が本音を選ぶ理由

私なりの乗り切り方

言い換えができないので、私は「言えなくても伝わる」準備をしています。

たとえば予約のときは、予約確認のメールを見せます。人と会うときは、ネームカードを見せます。

こうしておけば、最悪うまく聞き取ってもらえなくても、名前は相手に伝わります。

「ちゃんと言えるか」ではなく「伝わればOK」と考えると、少し気が楽になります。

あとは、目上の人に自己紹介するときです。どうしても詰まりそうなときは、緊張しているふりをすることもあります……(笑)

初対面の目上の人の前なら、緊張していても不自然ではありません。苦肉の策ですが、意外と効果があります。

アメリカではファーストネームから名乗れる

アメリカに来てから、名乗るのがずいぶん楽になりました。

英語では、ファーストネーム、ラストネームの順に名乗ります。最初に苗字を言わなくていいのです。

ファーストネームでも、時々詰まることはあります。それでも、日本語に比べるとほとんどどもりません。なので、気持ちはめっちゃ楽です。

ただ、ひとつだけ厄介なことがあります。時々出会う日本人です(笑)

日本人同士だと、自然と苗字で自己紹介することになります。せっかく楽になったのに、アメリカでも苗字の壁が待っていました。

英語の電話で名乗る話は、こちらの記事で詳しく書いています。

吃音持ちの電話対策。英語の電話でどもらない理由は「名乗る順番」にあった

今でも覚えている苦い思い出

名前のことで、今でも覚えている思い出があります。

アルバイトをしていた頃、気になるバイト仲間がいる前で、めっちゃどもってしまったことがありました。

相手は、たぶん気にしていなかったと思います。でも当時の私は、勝手に「嫌われた」と思い込んでしまいました。

そこから、自分で勝手に壁を感じるようになりました。相手は何も言っていないのに、です。

今振り返ると、壁を作っていたのは吃音ではなく、私の思い込みだったのかもしれません。

まとめ

  • 苗字で詰まりやすいのは、予約の確認と日本人への自己紹介
  • 名前は言い換えができないので、予約メールやネームカードで「言えなくても伝わる」準備をしている
  • 目上の人の前では、緊張しているふりをすることも(笑)
  • 英語ではファーストネームから名乗れるので、気持ちがかなり楽
  • どもったことで勝手に壁を感じたのは、自分の思い込みだったのかもしれない

名前が言いにくいのは、吃音のある方にとって本当につらいことだと思います。完璧に言えなくても伝わる工夫をしておくと、少しだけ気が楽になります。

同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

英語だとどもりにくい理由については、こちらの記事でも考えています。

吃音考察。母国語より「英語(外国語)」の方がどもらない?

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